榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

倭の五王の時代、仁徳系と血縁関係のない允恭系との間で熾烈な殲滅戦が展開されたという説・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3752)】

【読書の森 2025年7月2日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3752)

ヌマガエルの幼生と思われる個体たち(写真1)、ニホンアカガエルの幼体(写真2、3)、ヤブミョウガの花の周りをホヴァリングするホソヒラタアブ(写真4)をカメラに収めました。ミソハギ(写真5)が咲いています。昼食に、藤井聡太叡王が選んだ勝負飯「めん王のNo.1味噌ラーメン」を味わい、勝負強くなったような錯覚を覚えました(写真6)。

閑話休題、論文集『倭の五王の時代を考える――五世紀の日本と東アジア』(辻田淳一郎編、吉川弘文館)に、宋書の倭の五王が記紀のどの天皇に比定されるのか、長年の疑問に解答が示されているかと期待したが、叶いませんでした。編者によれば、各論者の意見が異なっていて、統一見解が得られるには至っていないとのこと。

少しがっかりしたが、個人的には、古市晃の説に魅力を感じました。

仁徳系王統の「仁徳ー履中(讃)ー反正(珍)」と、仁徳系とは血縁関係のない允恭系王統の「允恭(済)ー安康(興)ー雄略(武)」との間で熾烈な殲滅戦が展開されたというのです。

そして、両王統断絶後、どちらの王統とも血縁関係のない継体系王統によって分立が解消されたというのです。現在の天皇家は継体天皇の子孫です。