「これほど活発に動き回る哺乳動物はほかにいません。尋常ではありませんよ」。・・・【ことばのオアシス(115)】
【薬事日報 2013年2月15日号】
ことばのオアシス(115)
進化遺伝学者のスバンテ・ペーボは言う。「これほど活発に動き回る哺乳動物はほかにいません。尋常ではありませんよ」。
――デビッド・ドブズ
アフリカから旅立ち、未知の世界に挑み続ける人類の探究心はどこから来たのかを探るサイエンス・ライターによる記事「落ち着きのない遺伝子」の一節(「ナショナル ジオグラフィック日本版 2013年1月号」)。
さらに、「(DRD4-7Rと呼ばれる)この遺伝子を持つ人は危険を冒したがり、移動や変化、冒険に積極的だという研究結果が多数ある」、「人類が石を使って固い木の実を割った瞬間、文化が芽ばえた。そして手先の器用さを高め、想像力を活発にする遺伝子が優先的に選ばれていった」と続く。
未知の世界を目指す強い衝動こそが、私たち人類の証しだ、というのである。
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