東大に入学しながら、4年間を応援部活動に捧げた著者が、古生物学者になるまでの奮闘記録・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3999)】
【読書の森 2026年2月24日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3999)
ジンチョウゲ(写真1~3)が芳香を放っています。カワヅザクラ(写真4)、カンヒザクラ(別名:ヒカンザクラ。写真5~9)が咲いています。










閑話休題、『大学4年間を「応援」に捧げた私が古生物学者になった話』(泉賢太郎著、理論社)は、勇気づけられる一冊です。
東京大学教養学部理科一類に入学しながら、4年間を応援部活動に捧げた著者が、古生物学者になるまでの奮闘記録です。
著者は、生痕化石というマイナーな分野に活路を見出します。「生痕化石とは、動物の『行動の痕跡』が地層中に残されたものだ。具体的には、足跡や巣穴、ウンチなどの化石のことをいう。動物そのものの化石ではないのだが、古生物の行動を知るための、大きな手がかかりになっている。ポピュラーなところでは様々な恐竜の足跡の化石が知られている。また、変わり種として、ティラノサウルスのウンチの化石も見つかっている」。
「研究対象とアプローチの組み合わせが異質であれば、より新規性のある研究をできるものなのだ」。
「そのときだった。頭の中で『パチッ』という音。この快感は・・・そう! 第2のテーマ案が降ってきたのだ。即座に研究アイデア帳に書きつけた。『生痕化石×化学分析』。・・・そもそも生痕化石を見つけられるのは、周囲の地層と色が違っているからだ。それは、生痕化石と周囲の地層の化学成分が、大きく異なるからだと予想できる」。私も、こういう快感を味わったことが何回かあります。
「実はこのとき研究していた地層は、のちのち『チバニアン』(千葉に由来する地質年代)につながることになる」。
「『化石の研究×遺伝子解析×行動観察』。3つのアプローチが融合すれば、大きな発見につながるのではないか!」。
著者・泉賢太郎を応援したくなってしまいました。
