何事も、好きか、嫌いか、で決めていいんだって・・・【あなたの人生が最高に輝く時(75)】
限りある人生
『好きなことだけで生きる――フランス人の後悔しない年齢の重ね方』(ドラ・トーザン著、大和書房)は、好きなことをする、好きな人といる、好きな場所に行く、好きなものを持つ――ことを勧めている。
著者がこう勧めるのは、人生には限りがあり、人は誰でもいつかは死ぬということを強く意識しているからだ。「もしその(死ぬ)日が1年後だったとしたら、あなたはどうしますか? 行きたい国に行って、やりたかったことに挑戦して、会いたい人に会って、自分が納得するような日々を過ごすはず。やりたくないことをやったり、会いたくない人と会っている時間はありません」。「わたしは『将来のためにがまん』という考え方もしません。明日・・・というより、人間は次の瞬間、どうなっているのかわかりません。今この瞬間を濃密に生きなければいけません。人間は必ず死ぬ。その点で誰もが平等なのですから。自分でもどうなるかわからない未来のために、今、がまんをしてどうするの? わたしは今を充実させることこそ大切だと考えています。がまんはしない」。
ひとりの時間を
著者のアドヴァイスは、具体的である。どんなに忙しくても、ひとりの時間を作れというのだ。「ひとりの時間に散歩に出ると、いつもとは違う新しい世界が発見できます。近所なんか回ってもつまらない、そんなことは言わずに、外に出てあたりの景色を見回してみて。季節によって街の匂いも違うし、咲いている花も違う。桜が咲きそうだな、とか新緑の香りがするなとか、アジサイの色がきれいだなとか、いつもの風景でも思いがけない発見があるはず。歩いているとふっと仕事のアイディアが浮かんできたり、自分次第で発見はいくらでもあるもの。わたしはそんな小さな変化を感じるのが大好き。ひとりだからこそ豊かな時間が過ごせるの」。毎日10,000歩以上、散策している私は、ここに書かれていることを日々実感している。
一緒にいたいか
一緒にいたいか、いたくないか、それだけだと、実に単純明快だ。「限りある人生。一緒にいて楽しくない人と会ったり、やりたくないことをするほど無駄なことはありません」。
好きか、嫌いか
何事も、好きか、嫌いか、で決めていいというのだ。「好きなことをすると自然に上手くなります。仕事でも趣味でも、なんでもそう。がまんしてやりたくないことをやるより、好きなことをするほうがいいでしょ。素直に本音で人生を生きる。お金より大事なこと、人生を楽しむこと。後悔しないためにできれば毎日を楽しんで」。
明日からの残りの人生を、思いっ切り楽しむことにしようぜ。