あなたの幸運は偶然ではないんだって・・・【MRのための読書論(221)】
【幸運】
私がここまでやって来られたのは、運が98%、実力が2%と考えている。勤勉と読書の習慣を父から、明るい人生観と社交性を母から受け継ぎ、多くの人に助けられ、数々の難関や逆境を何とか乗り越えてくることができたのは、幸運に恵まれたおかげである。だから、生き返ったとしても、もう一度人生を繰り返したいとは思わない。幸運に裏支えされた薄氷の勝利はそうそう期待できないからだ。
【必然】
ところが、その幸運は偶然ではない!という本があるというではないか。『その幸運は偶然ではないんです!――夢の仕事をつかむ心の練習問題』(J.D.クランブルツ、A.S.レヴィン著、花田光世・大木紀子・宮地夕紀子訳、ダイヤモンド社)がそれである。本書の著者が私たちに一番伝えたいことは、「積極的に行動してチャンスをつかみ、新しい経験を最大限に活かそうとすることで満足のいくキャリア、満足のいく人生を見つけることができる」ということのようだ。
【ヒント】
最初のページから最終ページまで、幸運を招き寄せるためのヒントが満載である。
●想定外の出来事を最大限に活用する。
●選択肢はいつでもオープンに。
「オープンマインドでいることでプレッシャーに対応する」。
●もし夢が計画どおりに実現しなかったとしても、がっかりするな。
「『夢は消えてしまった』と考えるのではなく、『状況が変わった。さらに自分にとってよいチャンスを探すにはどうしたらいいだろう!』と考えましょう」。
●結果が見えなくても、やってみる。
「失敗を恐れて何もしなければ、あなたの人生にはどんな幸運も訪れてはくれません」。
●成果に結びつきそうなリスクを取る。
●予期せぬチャンスに備える。
●どんどん間違えよう。
「間違えるかもしれないという恐怖から何もしないことよりも、間違いから学ぶことこそ成功につながると考えてほしいのです」。
●失敗に前向きに対応する。
●行動を起こして自分の運をつくりだす。
●未来は今ここから始まるということを理解する。
●まず仕事に就いて、それからスキルを学ぶ。
「変化の激しい時代には『学び続けること』が最も大切になるのです」。
●内なる壁を克服する。
●いつも学び、いつも挑戦し、いつも好奇心を持つ。
若い時に本書に出会っていたら、もっともっと幸運に恵まれていたかも。
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