「インサイト思考」で仕事も人生も劇的に改善するというのは、本当か・・・【MRのための読書論(233)】
インサイト思考
「インサイト思考」で仕事も人生も劇的に改善するという本が出現した。本当にそうなのか気になり、『センスのよい考えには、「型」がある――ん!? 感覚を言語化するインサイト思考』(佐藤真木・阿佐見綾香著、サンマーク出版)を手にした次第である。
インサイト
著者は、「インサイト」を、相手自身も、自分では気づいていない「人を動かす隠れたホンネ」と定義している。インサイトを重視するインサイト思考によって、行き詰まった現状を突破し、少ない力でより大きな成果が得られると強調している。インサイト思考は、大ピンチを突破する羅針盤になるというのだ。
インサイトの見つけ方
▶STEP1=日常の中の違和感に目を向ける――直観や観察に基づいて、「気づき・違和感」を持つ(感性力)
▶STEP2=違和感を抱いたのはどんな常識か?――日常の暮らしの中の「常識・定説」を改めて明確に把握する(常識把握力)
▶STEP3=常識の裏には、どんなホンネが隠れているのか?――当たり前だと思われていることに「疑問・問い」を持つ(問題提起力)
▶STEP4=隠れたホンネを、自分の納得いく言葉にする――自分の目で改めて世界を捉え直した「仮説・推論」を立てる(言語化力)
▶STEP5=自分の言葉を、みんなに信じてもらう――客観的に誰もがわかるように「確認・検証」する(説得力)
言語化力
「言語表現の創造性」とは「書き方のノウハウ」ではなく、「読み手に対する敬意」である。
説得力
説得力を高める文章の7つのポイントが挙げられている。
① テーマ設定(切り口が斬新か)
② 現状の正確な把握(世の中を明確に理解しているか)
③ 強い主張(どれだけ、本当に伝えたいのか)
④ 新しい情報(知らない情報には、価値がある)
⑤ 明白な比較(しっかりと差を見せる)
⑥ 客観的な証拠(ひとりよがりの意見ではない)
⑦ 主張の巨大化(自分の主張は社会のためになる)
現在、直面している課題に対し、5つのSTEPを、早速、実行してみよう!
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