PDCA×AIが次世代のマネジメントに革新的な変化をもたらす・・・【MRのための読書論(236)】
スピード・マネジメント・継続
『超鬼速(ちょうおにそく)PDCA』(冨田和成著、クロスメディア・パブリッシング)の主張は、3つにまとめることができる。
▶PDCAはいかに深く・速く回せるかが肝である。PDCAにAIを絡ませることによって、目標達成度が格段に向上する。
▶個人だけでなく、チーム、企業レヴェルでも応用可能なため、マネジメントに好影響を及ぼす。企業・リーダーの価値はPDCA力で決まる。
▶PDCAは継続してこそ効果がある。
PDCA
著者のPDCAは、計画(PLAN)、実行(DO)、検証(CHECK)、調整(ADJUST)で構成されている。
PLANをDOに落とし込む際は、6W3Hで考えることを勧めている。▶WHO(誰が)▶WHOM(誰に)▶WHEN(いつ)▶WHERE(どこで)▶WHAT(何を)▶WHY(なぜ)▶HOW(どうやって)▶HOWMANY(どれだけ)▶HOWMUCH(いくらで)。
PDCA×AI
ChatGPTのような対話型AIをPDCAサイクルに組み込むメリットは多岐に亘る。
AIを最大限活用するには、「的確な指示(プロンプト)」を設計できるか否かに懸かっている。
そのポイントは、
▶基本情報を学習させておく。
▶適切な抽象度・具体度で段階的に質問する。
▶質問の仕方を変えてみる。
プロンプトの具体例
●PLAN
「商談数を増やす以外に、売上を伸ばすために考えられる目標案を出してほしい」。
「どの目標が最も効果的か」。
「現状は週に5件だが、10件まで商談数を増やすための課題は何か」。
「どの課題のインパクトが大きそうか?」。
「認知度を高める方法を10個挙げて」。
「SaaS(ソフトウェアをインターネットを通じて提供する)企業の認知度向上につながる成功事例を調べてほしい」。
●DO
「この解決案を実行するための具体的なステップを細分化し、スケジュールを作成してほしい」。
「これらを進める上での注意点や想定リスクは? また、その事前にできる対策は?」。
材料を示し、「メールを作成してほしい」。
材料を示し、「報告書を作成してほしい」。
「毎週タスクの進捗を確認するためのチェックリストを作成してほしい」。
●CHECK
会議音声やテキスト情報をAIに取り込ませ、「この会議の議事録を要約し、次のアクションリストを作成してください」。
「今月の未達成KPIとKDIを分析し、共通する遅れの原因を特定してください」。
「今月最も成果を上げたチームの行動特性を抽出し、成功パターンを明文化してください」。
●ADJUST
「過去6カ月の成功施策を分析し、共通する成功パターンを抽出してください」。
「今回の改善施策の内容を整理し、今後のプロジェクトに適用できる標準の型を作成してください」。
「リスクの発生確率と影響度を分析し、優先的に対策すべき項目を特定してください」。
「想定されるリスクを一覧化し、それに対応する複数の解決策を提示してください」。
「今回の目標未達につながった要因を分析し、その改善案を挙げてほしい」。
「成功した要因を分析し、伸長策を提案してください」。
「今回のプロジェクトで学んだことをまとめてください」。
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