榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

本書を読んで、行ってみたい所が、4つも見つかった・・・【山椒読書論(682)】

【読書クラブ 本好きですか? 2022年3月13日号】 山椒読書論(682)

北条義時の足跡をたどる旅――歴史紀行ガイド』(「北条義時の足跡をたどる旅」製作委員会著、東京ニュース通信社)では、鎌倉と静岡における北条義時の足跡が辿られている。

私は、これまで、鎌倉のあちこちを訪れたつもりでいたが、本書を読んで、行ってみたい所が、4つも見つかった。

●鎌倉北条氏の信仰を受け継ぐ覚園寺(鎌倉市二階堂)
「建保6(1218)年、北条義時が薬師如来信仰により私財を投じて建てた大倉薬師堂が前身」。

●源頼朝のために戦った三浦義明の墓がある来迎寺(鎌倉市材木座)
「境内には義明の木像と五輪塔墓があり、本堂の裏手には、三浦一族の墓と100基を超える五輪塔が並ぶ」。

●北条泰時が義母のために建立した常楽寺(鎌倉市大船)
「建長寺の開山である蘭渓道隆が、建長寺が建立された建長5(1253)年まで住んでいたことでも知られ、仏殿には本尊の阿弥陀如来像と一緒に蘭渓道隆像が安置されている」。

●そこここに源義経の息遣いが感じられる満福寺(鎌倉市腰越)
「兄・頼朝の怒りを買った義経は、和解するため鎌倉に入るべく、この寺に逗留して兄に手紙を書いた。寺が相模国腰越にあったことから、その手紙は『腰越状』と呼ばれる」。