走査型電子顕微鏡で撮影した110種の昆虫、奇蟲の写真集・・・【山椒読書論(742)】
【読書クラブ 本好きですか? 2022年9月15日号】
山椒読書論(742)
『電子顕微鏡で見る昆虫・奇蟲図鑑』(渡邊幸平著、グラフィック社)には、走査型電子顕微鏡で撮影した110種の昆虫、奇蟲の写真が収録されている。
奇蟲とは、タランチュラ、ムカデ、ヤスデ、サソリ、ダンゴムシ、ワラジムシ、カギムシ、ヒルなどを指している。
「電子顕微鏡観察を通じて小さな生き物たちのミクロ・ナノレベルの知られざる魅力をお伝えできれば幸いです」。著者のこの希望は、ばっちり叶えられている。
例えば、赤色に黒い水玉模様が可愛らしい印象を与えるナナホシテントウの頭部の拡大像は、まるでジュゴンのようだ。