榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

人の心を掴む言葉が瞬時に出てくる!・・・【続々・独りよがりの読書論(7)】

【にぎわい 2025年7月25日号】 続々・独りよがりの読書論(7)

こうやって頭のなかを言語化する。』(荒木俊哉著、PHP研究所)の著者は、言語化の到達点を「人の心を掴む言葉が瞬時に出てくる」レヴェルと考えている。自らが考案した「言語化ノート術」を習慣化するだけで、あなたの言語化力はぐんぐんアップしていくと断言している。3ステップで実践可能なので、無理なく習慣化できるというのだ。

言語化力がアップすると、「伝え方がうまくなる」、「質の高い思考を手に入れる」ことができるようになるとまで言っている。

言語化ノート術は、「ためる」→「きく」→「まとめる」の3ステップで構成されている。

●ステップ1=「できごと+感じたこと」をメモする。例えば、「できたこと=プレゼン終了」+「感じたこと=テンションが上がった」。

●ステップ2=頭に浮かんだ言葉をノートに書きだす。例えば、「プレゼン終了。テンション上がった。のはなぜか?」と「のはなぜか?」の6文字を書き加え、この問いに対して頭に浮かんだ言葉を3分間で5つ以上を目標に、どんどん書きだす。

●ステップ3=ステップ2で書きだした言葉をまとめて、現時点での自分なりの「結論」を1行で書く。例えば、「プレゼンでテンションが上がったのは」+「相手に認めてもらえたから」。

ステップ1の「ためる」はメモを増やすこと、ステップ2の「きく」は、自分が経験したことに対して、なぜ、自分がそう感じたのかと問いかけ、自分の声に耳を傾けることを意味している。