榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

全国70のコケ庭のコケに会いに行きたくなる本・・・【情熱的読書人間のないしょ話(111)】

【amazon 『苔三昧』 カスタマーレビュー 2015年7月6日】 情熱的読書人間のないしょ話(111)

この益子焼の花瓶を眺めていると、不思議に心が落ち着きます。

2015/ 1/16  6:56

2015/ 1/16 6:56

閑話休題、『苔三昧――モコモコ・うるうる・寺めぐり』(大石善隆著、岩波書店)が類書と異なっているのは、東北から九州までの70の寺などのコケ庭がカラー写真で紹介されていることです。それぞれの庭で、本書で解説されている40種のコケのうちのどのコケが見られるかが示されています。

ふわふわのマット=ヒノキゴケ、白いクッション=シラガゴケ類、凛としたコケ庭の主役=スギゴケ類、新芽が鮮やか=コバノチョウチンゴケ、透き通るようなみずみずしさ=コツボゴケ、小さな「シダ」=シノブゴケ類、強くたくましく=ハイゴケ、つややかなじゅうたん=エダツヤゴケなどなど、コケの世界は多彩な顔ぶれが揃っているため、興味が尽きないのです。