世界には、こんなに美しい階段や珍しい階段があるのか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(191)】
散策中に、満開のジュウガツザクラに出会いました。桜色の花の中心部分が紅色の美しいサクラで、4月と10月に開花するそうです。クモの巣に引っかかった枯れ葉が風に煽られ、クルクルと回っているのを見つけた女房が、空飛ぶ木の葉ねと言いながら、カメラに収めました。因みに、本日の歩数は15,524でした。
閑話休題、『世界の美しい階段』(エクスナレッジ)は、世界の美しい階段や珍しい階段が紹介されている写真集です。
「ポルトガル北部の古都ラメーゴの小高い丘の上にある聖地、ノッサ・セニョーラ・ドス・レメディオス教会。18世紀半ばに建てられたバロック様式の教会で、麓から続く686弾もの階段の途中には彫像や噴水が設えられ、壁には白地藍彩の美しいアズレージョ(装飾タイル)が貼られている」。その端正さと規模の大きさに圧倒されました。
「ロンドンのセント・パンクラス駅に併設された、セント・パンクラス・ルネサンス・ロンドン・ホテル。その建物は1876年に完成したビクトリアン・ゴシック建築の名作。その大階段はドラマチックな空間で人々を魅了する」。豪華で重厚な階段は大英帝国の歴史を感じさせます。
「スペイン北部、バスク地方ビスケー湾に浮かぶ小さな島、ガステルガチェ。島の頂上に建つ教会、サン・フアン・デ・ガステルガチェまで長い階段が続く」。細長く、くねくねと続く階段と紺碧の海のコントラストが不思議な雰囲気を醸し出しています。
「コロンビア北西部、アンティオキア県グアタペの村にある高さ200mもの巨大岩ピエドラ・ペニョール。岩と岩の隙間に縫い目のように設けられた650弾の階段を上ると、頂上の展望台からは、眼下に広がるグアタペ湖と入り組んだ湖岸の緑が織りなす絶景を楽しめる」。高所恐怖症の私には、とても上れそうにありません。
「ニューヨーク市マンハッタンの閑静な住宅街、キップス・ベイ地区に建つタウンハウスのエントランス。レンガ張りの重厚なファサードに合う、存在感のある階段が設けられている」。こういう落ち着きのある玄関に憧れます。
「フランス南東部のコート・ダジュールにある村エズは、この地方の地中海を見下ろす険しい岩山の頂に点在する「鷲の巣村」と呼ばれる村のひとつで、中世の街並みを今に残す。石積みの家々が建ち並び、石畳の小道や階段が迷路のように続く」。ひいひい言いながら、エズの石畳の小道を登ったことを懐かしく思い出しました。