自分が、愛する者がアルツハイマー病と診断されたら･･･【情熱的読書人間のないしょ話（258）】
我が家のサンタ・クロースは書斎で袋を枕に眠り込んでいます。プレゼント配りは大丈夫なのでしょうか（笑）。駅前広場に臨時のアイス・スケートのリンクが開設されています。私も学生時代には、一時、アイス・スケートに熱中したものですが、今は･･･。昼食のインド料理はビュッフェ形式なので、どうしても食べ過ぎてしまいます。帰りに図書館に寄ったため、本日の歩数は13,081でした。
閑話休題、数ある疾病の中で、私はアルツハイマー病、ALS（筋萎縮性側索硬化症）、膵がんに強い関心を抱いています。映画『アリスのままで』（DVD『アリスのままで』＜リチャード・グラッツァー、ウォッシュ・ウェストモアランド監督、ジュリアン・ムーア、アレック・ポールドウィン出演、ポニーキャニオン＞）のテーマがヒロインの若年性アルツハイマー病であり、監督のグラッツァーが本作品でアカデミー賞受賞直後、ALSで死去しているということで、気になっていた作品です。
高名な言語学者でコロンビア大学教授として教鞭を執る50歳のアリスは、このところ頻繁に起こる物忘れが気になり、専門医の診察を受けたところ、若年性アルツハイマー病と告げられます（余談ながら、米国でもアリセプトがアルツハイマー病の標準薬となっていることが分かるシーンがあります）。その日から、アリスの避けられない運命との闘いが始まります。妻を心から愛している夫や、長女夫妻、長男、次女にもその影響が及んでいきます。症状の進展に伴う家族の葛藤、そして絆が、静かに彼らに寄り添いながら描かれていきます。
当然のことながら、自分、あるいは愛する者がアルツハイマー病と診断された場合、これがベストだという具体的な処方箋が示されているわけではありませんが、この作品を見たことで、自分なりの覚悟だけはできたような気がしています。