サブプライム・ローン破綻に至る生々しい過程が学べる映画・・・【情熱的読書人間のないしょ話(567)】
【amazon DVD『マネー・ショート 華麗なる大逆転』 カスタマーレビュー 2016年10月19日】
情熱的読書人間のないしょ話(567)
我が家のキッチンの磨りガラスに登場したニホニンヤモリの子ヤモリが、じっと動かない待機姿勢の後、するするすると獲物に近づき、パクっと銜えた瞬間をカメラに収めることができました。その後、親ヤモリもやって来ました。朝方には、ニホンカナヘビが姿を見せてくれました。4mmほどしかないカタツムリの幼生が壁を這っています。
閑話休題、映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(DVD『マネー・ショート 華麗なる大逆転』<アダム・マッケイ監督、クリスチャン・ベール、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピット出演、パラマウント>)は、エンタテインメントとしての面白さを堪能することができました。
2004年から2006年にかけて、米国では住宅価格が上昇し、住宅ローンの債権が高利回りの金融商品として脚光を浴びていました。多くの投資家たちがそうした金融商品を買い漁る中、いち早くバブル崩壊の兆しを嗅ぎ取った男たちがいました。個性豊かな4人の男が手を組み、強欲塗れの金融業界を出し抜いて巨大な利益を手にする物語です。
彼らが採用した戦略は、巨額の資金を投入し、CDSという保険のようなものを空売りするという逆張りの手法ですが、本作品によって、2008年のサブプライム・ローン破綻、リーマン・ショックに至る生々しい過程を克明に知ることができました。
まさに一石二鳥の映画です。