人間というのは、なかなか分かり合えないもの・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1165)】
【amazon 『庭』 カスタマーレビュー 2018年7月1日】
情熱的読書人間のないしょ話(1165)
昆虫観察会に参加しました。ヤマトタマムシの死骸、鳥に襲われたのか瀕死のカブトムシの雄、ノコギリクワガタの雄、朽ち木の中のノコギリクワガタの幼虫が見つかりました。カタシロゴマフカミキリの小さな雄と大きな雌の交尾を目撃することができました。オオヒタタシデムシの幼虫、ノシメトンポ、ジャコウアゲハの蛹、タケカレハというガの幼虫、ナナフシ(ナナフシモドキ)が見つかりました。昆虫ではないが、ザトウムシもいます。因みに、本日の歩数は12,753でした。
閑話休題、短篇集『庭』(小山田浩子著、新潮社)は、「うらぎゅう」、「彼岸花」、「緑菓子」など、収められているいずれの作品にも得体の知れない不思議なものが登場します。
こういう小説を次々と生み出す著者の狙いは、何なのでしょう。読み手にもやもや感や不安感を与えることが目的なら、それは十分果たされています。
ひょっとしたら、著者は、こういう作品を通じて、人間というのは、なかなか分かり合えないものだということを伝えたいのではないでしょうか。