廃村寸前の池谷集落は、いかにして限界集落から脱却できたのか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1393)】
【amazon 『奇跡の集落』 カスタマーレビュー 2019年2月11日】
情熱的読書人間のないしょ話(1393)
あちこちで、ムクドリの群れを見かけました。花粉を生産する雄花をびっしりと付けたスギを目にした途端、花粉症の女房は逃げ出しました(笑)。因みに、本日の歩数は10,472でした。
閑話休題、『奇跡の集落――廃村寸前「限界集落」からの再生』(多田朋孔・NPO法人 地域おこし著、農山漁村文化協会)は、廃村寸前の池谷(いけたに)集落が限界集落から脱却するまでの実話篇と、限界集落再生のポイントがまとめられているノウハウ篇とで構成されています。
「新潟県十日町市の山間部にある雪深い集落が、中越地震で大きな被害を受けながら、廃村の危機を乗り越え、都会から来たボランティアや移住者と共に地域おこしを進めてきた経緯」が再現されています。
●むらの宝(長所)探し、●米の直販の本格化、●農業研修生の受け入れ、●30年ぶりの盆踊り復活、●集落の5年後を考える会の開催、●移住女子たちの出現、●インターンシップ事業の開始、●加工品事業の着手、●NPO法人としての稲作受け継ぎ、●集落のさらに3年後を考える会の開催、●農業後継者育成住宅「めぶき」の建設――という限界集落から奇跡の集落への歩みは、同じような環境に置かれている人々をどんなに勇気づけることでしょう。