25年に亘るニシアメリカオオコノハズクとの付き合いの記録・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1442)】
【amazon 『フクロウの家』 カスタマーレビュー 2019年4月1日】
情熱的読書人間のないしょ話(1442)
我が家のモクレンが漸く咲き始めました。チューリップも負けじと花を開きました。因みに、本日の歩数は10,043でした。
閑話休題、『フクロウの家』(トニー・エンジェル著、伊達淳訳、白水社)は、芸術家兼博物学者である著者の25年に亘るニシアメリカオオコノハズク(体長19~27.5cm)との付き合いを中心に、北米に棲息する各種のフクロウたちについて記されています。著者の個人的な体験談と、著者の手になるフクロウたちの生態を描いた愛くるしい絵が、本書の大きな特色となっています。
「獲物に襲いかかるフクロウの一連の様子。地上付近に獲物を見つけたフクロウは急降下し、何度か羽ばたいて加速すると、獲物にぶつかる直前でブレーキをかけ、足を伸ばし、鉤爪のある指で獲物を捕まえる」。
「ネズミに襲いかかるニシアメリカオオコノハズク。目いっぱい広げた大きな鉤爪のある足が、小さな齧歯類には太刀打ちできない肉食鳥としての成功を支えている」。
「巣箱の入口から外の世界を眺めるニシアメリカオオコノハズクの雛たち。巣箱の外に広がる世界を初めて見て、雛たちは動くものすべてが気になるようだ」。
「我が物顔に振る舞うカラスに襲いかかる雌のニシアメリカオオコノハズク。雛を守るため、圧倒的に不利と思われる状況に立ち向かう雌は、止まり木から滑空し、騒々しいカラスの群れの中の一羽を攻撃する」。
「親が狩りをする様子を(止まり木の上で)観察する若いニシアメリカオオコノハズクたち。上の世代の狩りを見ることは、雛の教育の中でも重要な要素である」。
心癒やされる一冊です。