最後まで読み終えた者が誰もいない『熱帯』というタイトルの不可思議な小説・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1452)】
【amazon 『熱帯』 カスタマーレビュー 2019年4月11日】
情熱的読書人間のないしょ話(1452)
サクラのギョイコウという品種が薄緑色の花を咲かせ始めています。オオヤマザクラが満開を迎えています。ハナズオウが赤紫色の花を付けています。ハナミズキが咲いています。白い花弁のように見えるのは総苞です。ネモフィラの水色の花が目を惹きます。我が家の隣の公園で夜桜(ソメイヨシノ)を楽しみました。因みに、本日の歩数は13,869でした。
閑話休題、『熱帯』(森見登美彦著、文藝春秋)は、何とも不可解な小説です。
沈黙読書会、最後まで読み終えた者が誰もいない『熱帯』というタイトルの不可思議な小説、『熱帯』の謎に迫ろうとする「学団」のメンバーたち、南の海域を支配する魔王と、魔王が操る「創造の魔術」、その「魔術の源泉」、魔王のカードボックス、魔王の美しい娘、『千一夜物語』との関係、老シンドバッドとの出会い、「満月の魔女」・・・。
何でもありのエンタテインメントなので、文句なしに面白く、523ページあろうと一気に読めてしまいます。途方もなく荒唐無稽で、しかも延々と続く長篇小説なのに、こんなにむさぼるように読み耽ってしまったのはなぜなのか、私自身にもよく分かりません。