私のような沼・池好きには堪らない、日本全国の池巡りの記録ノート・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1620)】
シュウメイギクが白い花を、ヤマハギが赤紫色の花を、ヤブランが薄紫色の花を、ノシランが白い花を、ヒガンバナが赤い花を咲かせています。因みに、本日の歩数は10,878でした。
閑話休題、私は、なぜか沼や池に心惹かれます。『日本全国 池さんぽ』(市原千尋著、三才ブックス)は、沼・池好きには堪らない一冊です。本書は、著者自身の手になる文章、イラスト、写真と地図で構成されているが、ほのぼのとしたイラストが心を和ませてくれます。
著者は、自分が歩き回った全国の池を、島池(離島ならではの旅情と独自性)、山池(大自然が生んだ奇跡の水辺)、里池(日本の滋味豊かな里山を潤す池たち)、人造池(土木遺産の美! 巨大構造物・ダム)、公園池(公園の池は遊び心がいっぱい)、城池(お堀を知れば城郭の魅力もさらに)、町池(町中で驚きの歴史や伝説に出会える)、寺社池(寺社の池はミステリーと伝説の宝庫)――の8つに分類しています。
島池では、「蛇ヶ池と深蛇池――ラピュタの島・友ヶ島にたたずむ大蛇伝説の池」、「海鼠池と貝池――上甑島の島民が怖れた赤い『二重底』の正体とは?」、山池では、「五色沼と小田代湖――奥日光の百名山・二峰の踊り場にきらめく」、里池では、「ひょうたん池――滝落ちる岩の門をくぐれば、そこは桃源池』、人造池では、「美女池と成相池――新しい貯水池に呑み込まれた古い池」、公園池では、「ユイ池と森の池――不思議な雰囲気が漂う異世界感のある池」、城池では、「生池――壱岐島で城の名にもなった河童伝説の池」、町池では、「浮島の森――市街中心部に残されたミステリアスな池」、寺社池では、「明神池――究極のパワースポット? 神の名をもつ池」、「峰の小沼――平安時代、極楽をこの世に映しだした霊池」が、とりわけ印象に残りました。山口県萩市の明神池を訪れた時のことを懐かしく思い出してしまいました。