人生の岐路における選択とは何かを考えさせられる映画『ポセイドン・アドベンチャー』・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2248)】
ホオジロ(写真1~6)が囀り、羽繕いしています。ヒヨドリの幼鳥(写真7)が、我が家の頭上で盛んに鳴いています。クマバチ(キムネクマバチ。写真8、9)、イチモンジチョウ(写真10)、コミスジ(写真11)、コジャノメ(写真12)をカメラに収めました。
閑話休題、パニック映画の傑作『ポセイドン・アドベンチャー』(DVD『ポセイドン・アドベンチャー』<ロナルド・ニーム監督、ジーン・ハックマン、アーネスト・ボーグナイン、キャロル・リンレイ、シェリー・ウィンタース出演、ウォルト・ディズニー・ジャパン>)は、何度見てもワクワクさせられるが、そのたびに、人生の岐路における選択とは何かを考えさせられます。
ニューイヤーズ・イヴの夜、米国豪華客船ポセイドン号は、さまざまな人生を歩む人々を乗せてアテネに向かっていたが、海底地震に遭遇し、数分後に船は大津波を受けて転覆してしまいます。数百名の生命が奪われる阿鼻叫喚を目の当たりにした少数の生存者は、脱出すべく船底を目指そうと主張する牧師に率いられるグループと、脱出できるのは船首だけだと判断した船医に導かれるグループに分かれます。
2つのグループがどうなったかは、自分の目で確かめてほしいが、私が考えさせられるのは、人生の重要場面での選択の問題です。この映画のケースは命が懸かっているわけだが、そこまでいかなくとも、私たちは、その後の人生を決定づけるような重要な選択を迫られることがあります。私がこの転覆の場にいたら、現在いる大ホールで救助を待つのが最善だと断言するパーサーの言葉に従うか、牧師とともに船底を目指すか、それとも船医を信じて船首に向かうか――どうにも、自分の決断に自信が持てないのです。
この映画の基となった原作を読んでいないので、大きなことは言えないが、優れた映画には、小説に負けない魅力が備わっていますね。