榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

安易に移住ブームに乗っかると、地獄を見るぞ・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2292)】

【読書クラブ 本好きですか? 2021年7月22日号】 情熱的読書人間のないしょ話(2292)

アメリカフヨウ(写真1~6)、ヤマユリ(写真7~10)、ハス(写真11~14)が咲いています。アカボシゴマダラ(写真15)、ゴイサギ(写真16)をカメラに収めました。

閑話休題、『地獄の田舎暮らし』(柴田剛著、ポプラ新書)には、身震いするほど恐ろしいことが書かれています。

コロナ禍をきっかけに、再び田舎暮らしが脚光を浴びているが、「もしあなたがその景色とひとときの情熱に背中を押されているならば、田舎暮らしのもう一つの現実をよくよく承知してからの決断をお勧めする」と、親切に忠告しています。

●安易に移住ブームに乗っかると地獄を見る。

●住みやすければ定住するが、住みやすくないから定住しない人が多い。

●地元民対移住者の対立だけでなく、移住者対移住者の対立(自己顕示欲が引き起こすマウンティング)も覚悟する必要がある。

●開発等により目の前の景観が一変する虞がある。

●生活コストが意外にかかる。

●地元民との人間関係は非常に難しい。

本書を読んでも、なお、危険な田舎暮らしに挑戦しようという勇気ある人がいるのでしょうか。