鎌倉時代の北条氏の女性たちの波瀾万丈の生涯・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2707)】
【読書クラブ 本好きですか? 2022年9月14日号】
情熱的読書人間のないしょ話(2707)
ムラサキシジミの雌(写真1~4)、アゲハチョウ(写真5)、ショウジョウトンボの雄(写真6、7)とシオカラトンボの雄(写真6)、ツクツクボウシの雄(写真8)、ホオズキカメムシ(写真9)をカメラに収めました。シュウメイギク(写真10~12)が咲いています。我が家の庭の片隅で、シロバナマンジュシャゲ(写真15、16)が咲き始めました。
閑話休題、『鎌倉北条氏の女性たち』(今井雅晴著、教育評論社)では、北条政子を始め17人の女性が取り上げられています。
個人的に興味深いのは、
●政子の妹で、足利義兼と結婚し、政争渦巻く中で夫と力を合わせ、足利氏の命脈を保った北条時子
●政子の妹で、源頼朝の異母弟にして源義経の同母兄・阿野全成(幼名・今若)と結婚し、波瀾万丈の生涯を送った阿波局
●安達景盛の娘で、北条泰時の長男・北条時氏と結婚し、息子・北条時頼の教育に当たった松下禅尼(彼女が若き時頼に質素倹約が大事であることを教えたことは、兼好法師の『徒然草』の中で絶讃されています)
●北条重時の娘で、時頼と結婚し、病気がちの夫を支え、息子・北条時宗を育てた葛西殿(重時は、幕府の指導者としての指針として、『六波羅殿御家訓』、『極楽寺殿御消息』を書き残しました)
●安達義景の娘で、時宗と結婚し、息子・北条貞時を育て、時宗没後に滅ぼされた安達氏の復活に力を尽くした堀内殿
●北条一族の赤橋久時の娘で、足利尊氏と結婚し、息子の足利義詮、足利基氏を育てた赤橋登子
――の6人です。
本署のおかげで、知らなかった女性たちの生涯を辿ることができ、鎌倉時代に対する理解を深めることができました。