榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

仕事で結果を出したい、成功したいと強く望む者たちへのアドヴァイスが満載・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2843)】

【読書クラブ 本好きですか? 2023年1月28日号】 情熱的読書人間のないしょ話(2843)

この1週間、樹上のシロハラをあちこちで見かけたが撮影に失敗。本日、漸く、地上のシロハラ(写真1~3)を撮影できました。ツグミ(写真4、5)、モズの雌(写真6)、カワラヒワ(写真7、8)、ジョウビタキの雄(写真9)、雌(写真10)、アオジの雄(写真11、12)、雌(写真13)をカメラに収めました。

閑話休題、『命綱なしで飛べ ――ハーバード・ビジネススクール教授の自分を動かす教室』(トマス・J・デロング著、上杉隼人訳、サンマーク出版)は、仕事で結果を出したい、成功したいと強く望む者たちに向けて書かれています。

「じつは、仕事で結果を出したい、成功したいと強く望む者たちは、こうした脅威にとくに強く反応する。上司に嫌われてしまっただろうか? 仕事はうまくいくだろうか? 昇進できないだろうか? 仕事はそんなに回されなくなる? 自分はエース社員だと思っていたが、もはやそんなことはないのだろうか?」。

「命綱なしで飛ぶためには、勇気を出して『恰好悪くてもいいから望ましいことをする』必要がある。それによって『望ましいことを見事にこなせる』ようになるのだ。仕事で結果を出したい、結果を求める者は避けようとするが、自分の弱さをさらけ出さなければならない。仕事で今まで以上に多くを達成し、大きな満足を得るには、心を開き、新しいことを学び、今まで知らなかったことも経験しなければならない。不安を感じ、自分は無能だと思い知ることもあるかもしれないが、それは一時にすぎない。そして、これは進歩の前段階だ。すべて受け入れれば、あなたの仕事と人生に深みと広がりがもたらされる」。

「チャンスがあればリスクを考えずに闇雲に飛び込むべきだと言っているわけではない。『命綱なしで飛ぶ』のは、『目をつぶって飛ぶ』のとは違う。『命綱なしの飛行』が機能するのは、準備が整い、よく考えたうえで、自分の弱さをさらけ出し、勇気を持って行動に臨むのがいいと判断できるときだけだ。ここで伝えたいことがある。成功を望んで熱心に仕事を進める者は、決断しなければならないときがある。不安を感じる、リスクを伴う可能性がある状況に直面したとき、目を逸らさず、前に進むのが正しいと信じて、前進する覚悟が時に必要なのだ。それによって『望ましいことをする』という強い意志が持てる」。

命綱なしで飛ぶのに欠かせないアドヴァイスが満載です。例えば――。

「『人と比べる罠』は私たちの生活に浸透している。仕事で結果を強く求める者は、とくにかかりやすい。人生の目的や自分のアイデンティティに疑問を感じているときにこの罠にはまると、さらに好ましくないことになる」。

「自分を変えるなら、自ら間違いを認める勇気と覚悟が強く求められる」。

「一度『自分にも原因はある』と考えてみる」。

「不安を変化の『燃料』に変える」。

「『耳が痛い』ことを言ってくれる人と組む」。

「従業員をチームに巻き込んで多くの責任を与えれば、面白いことになる」。