鋭い目つきでこちらを睨みつける女の子が描かれている、何とも風変わりな大人のための絵本･･･【情熱的読書人間のないしょ話（2995）】
【読書クラブ 本好きですか？ 2023年6月29日号】
情熱的読書人間のないしょ話（2995）
コチドリ（写真1）、ハクセキレイ（写真2）、ハクセキレイの幼鳥（写真3）、スズメ（写真4）、カルガモの若鳥（写真5）、体長5.5cmのナメクジ（写真6）、シタバガ亜科の一種（写真7）をカメラに収めました。ネムノキ（写真8、9）、ムクゲ（写真10）、アナベル（写真11、12）、ヘメロカリス（写真13、14）、アメリカオニアザミ（写真15）が咲いています。因みに、本日の歩数は11,610でした。
閑話休題、『Slash with a Knife（新装版）』（奈良美智著、リトルモア）は、鋭い目つきでこちらを睨みつける女の子が描かれている、何とも風変わりな大人のための絵本です。
「僕らはいつも腹ペコで 涙眼してさ、おろおろしてる。何か落ちてきやしないかって、上をみたり、下をみたり。でも決して ねだらないさ」。
「少し不安そうにキョロキョロして おとなしくしてれば 誰か微笑みかけるのだろうけど そんなことまっぴらだ」。
「くだらない奴らの世の中 僕らをみんな奴隷にしょうとする。奴らのやり方は消費を生み出し 僕らの流儀じゃ通じない。けれど奴らと競争しようなんて思うな。それが力だなんて決して思うな。虚しさを越えて自由でいよう」。
「もう10歩踏みだして この霧を払いのければ もう少し自分のことがわかるかな。 たぶんそうだね たぶん けれども11歩めは谷底への転落」。
「その時僕はとても幼くて なにがなんだかわらなくて 今でもやっぱりわかんない。いつかそれがわかるなら こんな暮らしも良いけれど いつもおしおきされてる毎日さ。一体全体こんな暮らしも 良いけれど 生まれてこのかた わかったことなんて ありはしない」。
「想像力は時に過去や未来を越えてしまう。それは楽しい気もするし哀しい気もする」。