カミーユ・クローデル、レオナルド・ダ・ヴィンチ、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックのこじらせ恋愛とは・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3028)】
オクラ(写真1~3)、カボチャ(写真4~6)が花と実を付けています。クルマバッタモドキ(写真7、8)、マメコガネ(写真9)、ツマグロオオヨコバイ(写真10)、アオバハゴロモ(写真11)をカメラに収めました。
閑話休題、『こじらせ恋愛美術館』(ナカムラクニオ著、ホーム社)で、とりわけ興味深いのは、●カミーユ・クローデル、●レオナルド・ダ・ヴィンチ、●アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック――の3人です。
●カミーユ・クローデル――ロダンを創り、ロダンに破壊された悲劇の彫刻家
「▶0歳=裕福な家庭に生まれる。弟は外交官に。▶19歳=ロダンの弟子となり、やがて恋愛関係になる。▶35歳=徐々に精神不安定となり、自身の作品を破壊。▶48歳=パリ郊外の精神科病院に強制入院。▶78歳=30年間病院から出ることのないまま死去」。
「ロダンは77歳で亡くなる時、最期にこんな言葉を残している。『パリに残した、若い方の妻(カミーユのこと)に逢いたい』。もちろんそんなことは知らないカミーユは、病院の中でロダンへの憎しみを抱き続けた。約30年もの間、元恋人ロダンへの激しい憎しみと、母の愛を得られない鬱屈した思いに苦しみながら、家族に看取られることもなく独りで亡くなった。78歳だった」。
●レオナルド・ダ・ヴィンチ――美意識過剰な天才は巻き毛がお好き
「▶0歳=母の愛情に飢えた子ども時代を過ごす。▶24歳=同性愛の疑いで2回逮捕される。▶38歳=10歳の美少年サライを弟子にする。▶54歳=14歳の美少年メルツィを弟子にする。▶67歳=最愛の弟子たちに見守られ、フランスで死去」。
「レオナルド・ダ・ヴィンチは、美男子でマザコン、そして同性愛者だったと考えられている。性格は、穏やかでマイペース。飽きっぽい性格でもあり、一度も女性の恋人がいた形跡はなく、生涯独身だった」。
●アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック――フランス版「好色一代男」
「▶0歳=南仏アルビの伯爵家で生まれる。▶13歳=怪我で脚の成長が止まる。▶22歳=シュザンヌ・ヴァラドンと恋に落ち、同棲。▶23歳=シュザンヌが結婚を迫り、狂言自殺。▶25歳=酒場に入り浸り、退廃的な生活を送る。▶36歳=マルロメ城で両親に看取られ死去」。
「アルコールと娼婦と踊り子を愛し、傑作を生み出す。梅毒におかされながら、斬新なポスターを描いた」。