山中鹿介幸盛が、自らの命を懸けて再興を目指した尼子氏とはどういう氏族なのか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3032)】
【読書クラブ 本好きですか? 2023年8月6日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3032)
4年ぶりの食事会に榎戸一族18人が集まりました。その時、甥の幼い長男がミンミンゼミの雌とアブラゼミの雄の死骸を見つけました(写真1。左がミンミンゼミ)。ツマグロオオヨコバイの幼虫と思われる個体(写真2、3)をカメラに収めました。キバナコスモス(写真4~8)が咲いています。
閑話休題、私の大好きな山中鹿介幸盛が、自らの命を懸けて再興を目指した尼子(あまご)氏とはどういう氏族なのかを知りたくて、『出雲尼子一族』(米原正義著、吉川弘文館)を手にしました。
本書のおかげで、いろいろなことを知ることができました。
●尼子氏の先祖は、婆沙羅(ばさら)大名として知られる佐々木高氏(道誉)であること。高氏の曾孫が出雲尼子氏の始祖である尼子持久で、持久の孫が尼子経久である。
●尼子経久の時代に、下剋上により、尼子氏は出雲・隠岐・石見・伯耆・因幡・美作・備前・備中・備後・安芸・播磨の11カ国を領する絶頂期を迎えたこと。
●尼子と大内という二大勢力に挟まれた小豪族・毛利元就は、経久の配下として従ったこともあること。しかし、経久の死から25年後に、尼子氏は元就によって滅ぼされてしまう。
●滅亡した尼子氏を再興すべく、尼子氏の重臣であった山中幸盛は、経久の曾孫・尼子勝久を押し立て、織田信長の支援を受けながら、毛利氏に果敢に戦いを挑むが、遂に夢は叶わず、敵に暗殺されてしまったこと。