榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

孔子と弟子たちの日常が身近に感じられる一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3147)】

【月に3冊以上は本を読む読書好きが集う会 2023年11月28日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3147)

昨夜は満月でした(写真1)。茨城の耕地(写真2)まで足を延ばしたが、目的の野鳥たちには出会えず、ノスリ(写真3)を見つけました。ウシたちが放牧されています(写真4、5)。シルエットだがジョウビタキの雌(写真6)、ツグミ(写真7~9)、オオバン(写真10、11)をカメラに収めました。紅葉の林で楽しそうに語り合う英語が聞こえてきました(写真12、13。掲載許可を得ています、何とか英語で)。因みに、本日の歩数は11,724でした。

閑話休題、『出世できない孔子と、悩める十人の弟子たち。』(下村湖人原作、森久人小説、Gakken)を読むと、論語の世界――孔子と弟子たちの日常が身近に感じられます。

季路、伯牛、閔子騫、宰我、子貢、冉有、顔淵、子夏、子游、仲弓など、多くの弟子たちが孔子に学びました。

●子貢、孔子を批判する。

●子貢、顔淵をねたむ。

●季路、孔子を黙らせる。

●伯牛、孔子を恨む。

●冉有、孔子にざんげする。

●子夏と子游と仲弓、孔子を疑う。

仲弓が子夏に言います。「あえて言葉にするなら、それ(孔子のひとつの原則)は『誠意を尽くして、人の心を思いやる』という原則だよ。これこそが先生の道なんだ。先生の言葉、いや、行動や生活のすべてにおいて、このひとつの原則が貫かれている。これが芯となって、その結果として、様々な局面に合わせた具体的な教えや行動が出てくる。表面を見ているだけでは、先生の徹底した一貫性には気づけない」。