私が約束できるのは、血と汗と涙と苦汁だけ・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3182)】
第100回箱根駅伝往路、ガックリ。
閑話休題、『「泣き虫」チャーチル――大英帝国を救った男の物語』(広谷直路著、集英社インターナショナル)はウィンストン・チャーチルの伝記だが、彼が人々の心を揺さぶる言葉を操る稀代のコニュニケイターだったことがよく分かります。
●私がここでお約束できるのは、血と汗と涙と苦汁だけであります。(1940年5月13日、イギリス下院)
●血を流して戦う国民ならば再起できるが、おとなしく降伏するようでは滅びるだけだ。(1940年5月28日、戦争閣議)
●我々は、海岸で戦い、敵の上陸地点で戦う。我々は、野原で戦い、街で戦い、山々で戦う。我々はけっして降伏しない。(1940年6月4日、イギリス下院)
●そっちの悪逆無道に対して、我々は全身全霊で戦う!(1941年7月14日、ロンドン州議会ホール)
●絶対に屈服してはなりません。断じて! 断じて! 断じて!(1941年10月29日、ハーロウ校)
●皆さん、ありがとう! これは、あなた方の勝利です。(1945年5月8日、保健省のバルコニー)
●もしヒトラーが地獄に侵攻するようなら、とにかく、「ガンバレ、悪魔!」と下院で応援するまでだ。(チャーチル著『第二次世界大戦<3>』)
●まさかのときの友こそ、真の友である。(チャーチル著『第二次世界大戦<4>』)
●ロンメル! ロンメル! ロンメル! ロンメル! 奴を叩きのめす以外、何の問題があるのか。(チャーチル著『第二次世界大戦<4>』)
●敗北と不名誉とはわけが違う。(ドリス・カーンズ・グッドウィン著『フランクリン・ローズヴェルト<下>』
●私に、「スピーチをしないでくれ」と頼むなんて、ムカデに向かって「地べたに足をつけずにあっちへ行け」と言うようなもの。(アンドリュー・ロバーツ著『ホーリーフォックス』)
●戦いに臨めば決断 敗れたならば反攻 勝利にあって寛容 平和に対する真心。(マーティン・ギルバート著『ネヴァー・デスペア』)