老いの日々をどう生きていくべきかを考えさせられる映画・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3266)】
【月に3冊以上は本を読む読書好きが集う会 2024年3月25日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3266)
雨中で、コブシ(写真1、2)、ベニバナトキワマンサク(写真3、4)、キズイセン(写真5、6)が咲いています。
閑話休題、映画『八月の鯨』(DVD『八月の鯨』<リンゼイ・アンダーソン監督、リリアン・ギッシュ、ベティ・デイヴィス出演、パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン>)では、往年の名女優が老女役で競演しています。
リビーとセーラの年老いた姉妹は、小島の海辺に建つセーラの別荘で夏を過ごしています。病のため目が不自由でセーラに面倒を見てもらっているリビーは、気難しさで周囲の人間を傷つけることもしばしばです。そういう日々が淡々と描かれていきます。
リビーの「すべてが消えてゆくわ 遅かれ早かれ」、「貴重な残り時間はもうわずかだわ」、セーラの「情熱と真実こそ人生のすべてだと思うわ」という台詞が印象に残りました。
老いは誰にも容赦なく訪れること、老いの日々をどう生きていくべきか――を考えさせられる作品です。