徳川家康の偉大さに学ぼうという立ち位置から書かれた評伝・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3274)】
【月に3冊以上は本を読む読書好きが集う会 2024月2日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3274)
ソメイヨシノ(写真1、2)、オオシマザクラ(写真3~5)、コヒガン(写真6、7)、ヤエベニシダレ(写真8)、シュゼンジカンザクラ(写真9、10)、ヨウコウ(写真11~13)といったサクラたちが咲き競っています。因みに、本日の歩数は11,997でした。
閑話休題、『新説 徳川家康――後半生の戦略と決断』(野村玄著、光文社新書)は、徳川家康の後半生の評伝であるが、「家康は偉大であると思う。・・・家康の偉大さに学び、彼の政治的手腕・技法を歴史的に振り返ることが、今こそ必要ではないか」と、著者の立ち位置を明確にしています。
個人的に興味深いのは、
●家康は源頼朝の先例に倣った
●家康は豊臣秀次事件から教訓を得た
●淀と三奉行(長束正家、増田長盛、徳善院玄以)の行動が家康を利した
――という著者の3つの指摘です。なお、徳善院玄以とは前田玄以のことです。