榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

「妻」の字が「毒」に見えたら倦怠期・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3281)

【僕らは本好き読書隊 2024年4月7日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3281)

植物観察会に参加したが、講師の小幡和男先生の解説で植物の奥深い世界を垣間見ることができました。コナラの葉(写真1)、アオキの雄花と雌花(写真2。左が雄花)、実(写真3)、アケビの雄花(写真4)、ミツバアケビの葉(写真5)、ウグイスカグラの花(写真6)、モミジイチゴの花(写真7)、ニガイチゴの花(写真8)、シュロの葉(写真9)、ウラシマソウの葉(写真10)、トウダイグサの雄花と雌花(写真11)を観察することができました。アカメガシワ(写真12、13)の芽の赤色の正体は細かい毛なので、セロテープで剥がすことができます。一方、セイヨウカナメモチ(レッドロビン。写真14)の若葉の赤色はセロテープで剥がそうとしても変化なし。

閑話休題、『サラリーマン川柳 にんじょう傑作選』(やくみつる・やすみりえ・第一生命選、NHK出版編、NHK出版)は、思わず頷いてしまうサラリーマン川柳がてんこ盛りです。

とりわけ共感できる句を挙げてみましょう。

●ウイルスも上司の指示も変異する

●恋心マスク外せば花と散る

●ネコの手がデリート押してファイル消え

●WEB会議知った亭主の低い地位

●キャンプよりソロ味わえるウチの中

●デジタル化立場逆転父娘

●このオレにあたたかいのは便座だけ

●やっと縁切れた上司が再雇用

●定年後衣食住から医食住

●コロナ禍でV字回復肝機能

●ストレスを大谷さんがかっ飛ばし

●とりあえずワンちゃんあるよと言ってみる

●ああ言えばこう言う奴ほど偉くなり

●陰口をたたくやつほどゴマをすり

●厚化粧ハエはとまれど蚊は刺せず

●「妻」の字が「毒」に見えたら倦怠期

●宝くじ馬鹿にしながら根は本気

●ふりむくな運転中と化粧中

●カーナビを使える頃には道覚え

●クラス会担任よりも老けた奴

●パパ似だと言われ泣きだすわが娘

●「知恵を貸せ」貸したらおしまい「君がやれ」

●売る人の顔見てやめた化粧品

●コストダウンさけぶあんたがコスト高

●プロポーズあの日にかえってことわりたい

●出来ちゃった結婚しちゃた飽きちゃった

●「任せた」は「俺は知らん」の丁寧語

●やめてやる三億当たれば言ってやる!

●「前向きで」駐車場にも励まされ

●恋仇譲れば良かった今の妻

●片付けろ!言ってた上司が片付いた

●忘れぬようメモした紙をまた捜す

●円満は見ざる言わざる逆らわず

●「ストレスか?」聞かれる上司がその原因

●「先を読め!」言った先輩リストラに

●女子会と聴いて覗けば六十代

●胃カメラじゃ決して見えない腹黒さ

●同窓会みんなニコニコ名前出ず

●君の名はゆとり世代の名が読めず

●効率化進めて気づく俺が無駄

●いい数字出るまで測る血圧計

●足りないの?そもそも無いよ2000万

最終ページまで癒やされっ放しでした。