怖いもの見たさに恐る恐る入った縁日のお化け屋敷のような小説・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3336)】
スギの20mほどの高さの所に作った巣で抱卵中のサシバを、極力刺激しないように遠くから双眼鏡で観察してきたが、遂に孵化。雛に給餌しています(写真1~4。不鮮明だが、写真3、4の左下方の白いのが雛)。コチドリ(写真5、6)、囀るホオジロの雄(写真7)、雛に給餌するハクセキレイ(写真8、9の右が親。写真10は雛)、獲物を捕らえたムクドリ(写真11)、コシアキトンボの雌(写真12)、交尾するオオシオカラトンボ(写真13の右が雄。写真14、15は雄)をカメラに収めました。行き合ったキノコ好きの若い女性から、マンネンタケ(別名:レイシ)の成長途中の子実体(写真16)、キノコの溢液現象(余分に吸い上げた水分を排出する現象。写真17)を教わりました。突然、池が緑色の藻で覆われ、魚たちが酸素不足に陥っています(写真18、19)。因みに、本日の歩数は12,749でした。
閑話休題、唐十郎という名前は知っていたが、そのアングラ演劇や著作には縁がありませんでした。今回、どういう文章を書いているのか気になったので、『昼下がりの主役――エッセイ篇』(唐十郎著、右文書院)に続き、『銀ヤンマ――小説篇』(唐十郎著、右文書院)を手にしました。
本書に収められている『銀ヤンマ』は、敗戦直後の東京・上野の焼野原で出会った9歳ほどの乞食少女の物語です。雑多なおもちゃが詰まっているおもちゃ箱を乱暴にひっくり返したようなというか、怖いもの見たさに恐る恐る入った縁日のお化け屋敷のようなというか、子供は見てはいけないエロティック・シーンに出くわしてしまったというか、正直言って、私にはストーリー展開に付いていくのがやっとでした。
『昼下がりの主役』で唐に親しみを感じたばかりだというのに、『銀ヤンマ』を読んだら、唐という人物の正体が分からなくなってしまいました。