唐十郎と私の共通点を発見した・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3335)】
【読書の森 2024年5月29日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3335)
囀るオオヨシキリ(写真1~5)、水浴びするバン(写真6~8)をカメラに収めました。ヤマモモソウ(別名:ハクチョウソウ、学名:ガウラ・リンドヘイメリ(写真9)、セイヨウキョウチクトウ(写真10~12)が咲いています。我が家の庭では、アジサイ(写真13、14)、ガクアジサイ(写真15~17)が咲いています。
閑話休題、唐十郎という名前は知っていたが、そのアングラ演劇や著作には縁がありませんでした。今回、どういう文章を書いているのか気になったので、『昼下がりの主役――エッセイ篇』(唐十郎著、右文書院)を手にしました。本書に収められている「昼下がりの主役――焼け跡の紙芝居」を読んで、5歳年上の唐と私の共通点を発見しました。
育った所こそ、唐は東京の上野、私は荻窪と違うが、敗戦後間もない時期、広っぱで見た紙芝居と、遊びを切り上げて帰宅しラジオに噛りついて聴いた「新諸国物語シリーズ」に対する思いは共通していたのです。
紙芝居の親父は、頑丈な自転車に乗って広っぱにやって来ます。「不潔なソース煎餅と、不潔な少年の服装、ドブの不潔な臭いがぶつかって百花繚乱、必要欠くべからざる花が開くのでありましょう」。
「『新諸国物語』というラジオ番組が始まるのが午後六時」と綴られているが、月~金曜の18:30~18:45に放送されたと記憶しています。『白鳥の騎士』、『笛吹童子』、『紅孔雀』、『七つの誓い』、『オテナの塔』と続き、唐同様、私もこれらの番組に夢中になり、今でも主題曲を口ずさめるほどです。
今回、初めて、唐に親しみを感じることができました。