韓国の女性漫画家の、ガーナ出身のパートナーに対する韓国人の偏見告発の書・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3379)】
【読書の森 2024年7月11日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3379)
ヒヨドリ(写真1)をカメラに収めました。ムクゲ(写真2、3)、オシロイバナ(写真4、5)が咲いています。
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閑話休題、『地下鉄で隣に黒人が座ったら――イェロンの漫画日記』(イェロン著、村中千廣訳、かもがわ出版)は、韓国の女性漫画家イェロンの、ガーナ出身のパートナー、マーニに対する韓国人の偏見告発の書です。
イラストは柔らかなタッチだが、内容はどうしてどうして重いです。
最終場面に至り、「もちろん、差別を理解することは決して簡単なことではありません。でも、まずは苦しい経験をしたという人の気持ちに寄り添い、理解するよう努めることから始められませんか?」、「共感を示すことがコミュニケーションの第一歩です」、「世界はそうやって変わってゆく。ほんの少しずつ。ほんの些細な関心や興味から、無意識だったことに意識を向けていこう。未来は希望で溢れている」という著者の言葉に触れて、ホッとしました。