本書のおかげで、『魔の山』の原書の雰囲気を味わうことができた・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3391)】
【読書の森 2024年7月26日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3391)
シオカラトンボの雄(写真1)、ショウリョウバッタ(写真2)をカメラに収めました。フウリンブッソウゲ(学名:ヒビスクス・スキゾペタルス。写真3)、アメリカフジ(写真4)、ルリトウワタ(別名:ブルースター。写真5)、デュランタ・レペンス(写真6)が咲いています。今宵も、我が家のキッチンの曇りガラスにニホンヤモリ(写真7)が出勤。
閑話休題、『対訳 ドイツ語で読む「魔の山」(CD付)』(小黒康正編著、白水社)のおかげで、トーマス・マンの『魔の山』の原書の雰囲気を味わうことができました。
原書の「まえおき」と第1章~第7章の47場面が対訳されています。ストーリー展開上重要な場面が選ばれているので、『魔の山』の全体像を俯瞰することができます。挿入されているコラムによって、『魔の山』やマン、時代背景などに対する理解が深まりました。
『魔の山』が、「誘惑物語」から「忘却と想起の物語」へと、言い換えると、「ハンス・カストルプの物語」から「ハンス・カストルプと従兄弟のヨーアヒム・ツィームセンの物語」へと移っていくことが実感できました。