本当に、美人は得なのか、幸せなのか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3459)】
【読書の森 2024年9月28日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3459)
タカ(サシバが主)の渡り観察会の前日だが、今日渡るかもと気になり、観察用の盛り土の上で2時間半粘ったものの、1羽も渡らず(写真1~3)。チョウゲンボウ(写真4~6)、モズの雄(写真7、8)をカメラに収めました。ハヤブサ、ミサゴ(写真9)、トビ(写真10)を観察できたが、撮影には失敗(涙)。写真9と10は行き合ったバード・ウォッチャーが撮影したもの。地元の中学生一行が野鳥観察会を行っています(写真11)。スイフヨウ(写真12~16)が咲いています。
閑話休題、若い時分、私は女でなく男に生まれたことに感謝していました。もし女に生まれていたら、恐らく自分が美しくないことに絶望しただろうと考えたからです。また、高校時代、文芸部の部誌に「美人は得である」というタイトルの短篇を載せたことがあります。
今回、ネット読書会「読書の森」の読書仲間の林正男氏の書評に触発されて、『なぜ美人ばかりが得をするのか』(ナンシー・エトコフ著、木村博江訳、草思社)を手にしました。
著者は、男女を問わず「美しい人」の謎に迫ろうと調査・研究を重ねた結果、人間を含む生物が進化してきた過程で、生殖能力が高く健康で、種の存続に最も適した姿形を美しいと感じる感覚が選択され、遺伝子の中に組み込まれてきたという結論に達しています。
私が関心のある「美人は得なのか」というテーマについては、美人は得することが多いが、損することもあると記しています。また、「美人は幸せなのか」については、人々が考えるほど幸せではないとまとめています。
この年になって、つくづく感じるのは、美男・美女の基準は人それぞれで大きく異なっているという至極当然のことです。