榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

『侍女の物語』の15年後を描いた続篇『誓願』を無性に読みたくなってしまいました・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3755)】

【読書の森 2025年7月5日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3755)

チョウトンボの雄(写真1、2)、シオカラトンボの雄(写真3、4)、チュウゴクアミガサハゴロモ(写真5)、サトキマダラヒカゲ(写真6)、アカボシゴマダラ(写真7)、コアオハナムグリとチャコウラナメクジ(写真8)、シロテンハナムグリ(写真9)をカメラに収めました。ブルーベリー(写真10)、ブドウ(写真11)、イチジク(写真12)、スダチ(写真13)、カキ(写真14)が実を付けています。

閑話休題、『侍女の物語』(マーガレット・アトウッド著、斎藤英治訳、ハヤカワepi文庫)を35年前に初めて読んだ時は、それほど印象に残らなかったが、10年前に再読した時に漸く、重要な問題を扱った作品だと気づき、書評を書きました。今回、NHK・Eテレの読書番組「100分de名著――アトウッド 侍女の物語 誓願」における鴻巣友季子の解説を視聴して、自分の読解力が甘かったことを思い知らされました。鴻巣友季子、恐るべし。

そこで、改めて、『アトウッド 侍女の物語 誓願――ディストピアへようこそ』(日本放送協会・NHK出版編、鴻巣友季子著、NHK出版・NHK 100分de名著)を繙き、鴻巣の解説を復習することによって、多くの学びがありました。

そして、『侍女の物語』の15年後を描いた続篇『誓願』が書かれていること、『侍女の物語』では、独裁者側の悪役として描かれていた、ヒロインの「侍女」オブフレッドを厳しく教育するリディア小母が、『誓願』では、実は独裁者国家滅亡を企む首謀者だと明かされていることを知り、無性に『誓願』を読みたくなってしまいました。