平安時代から現代までの,さまざまな作家たちの書斎が立体図と平面図を用いて解説されている一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3918)】
セイヨウミツバチ(写真1)の巣、この季節によく見られるガのクロスジフユエダシャク(写真2、3)、メジロ(写真4)、スズメ(写真5)、シメ(写真6)、キセキレイ(写真7~9)、アオサギとダイサギとカワウ(写真10)、コウノトリ(写真11~14)をカメラに収めました。因みに、本日の歩数は9,300でした。
















閑話休題、『作家の住まいと暮らし詳説絵巻――平安から令和時代まで』(建築知識編、エクスナレッジ)では、平安時代の紫式部から、現代のあさのあつこに至るまで、さまざまな作家たちの書斎が立体図と平面図を用いて解説されています。
個人的に、とりわけ興味深いのは――
●夏目漱石の「猫の家」――近代的な和風住宅で作家デビュー
漱石のデビュー作『吾輩は猫である』執筆時の家であるが、10年前には森鴎外が住んでいた家。
●夏目漱石の「漱石山房」――円熟期に住んだ和洋折衷の平屋
漱石の終の棲家となった家。
●森鴎外の「観潮楼」――終生の住まいとなった坂の上の邸宅
鴎外が『青年』、『雁』、『阿部一族』、『高瀬舟』、『渋江抽斎』などを執筆した家。
●徳冨蘆花の「徳冨蘆花旧宅(恒春園)」――トルストイの思想を実践した晴耕雨読の生活
蘆花が亡くなるまでの20年を過ごした家。【見学したことがあります】
●江戸川乱歩の「旧江戸川乱歩邸」――探偵小説・恐怖小説の祖が選んだ終の棲家
土蔵付きの借家。乱歩は『怪人二十面相』などは土蔵の中の洋書斎で執筆したが、その後は西端の6畳間の和書斎で執筆。
●永井荷風の「永井荷風終の棲家」――戦後の仮住まい的な和風建築
書斎に万年床を敷き、基本的に全ての生活を6畳のこの部屋で完結。
●松本清張の「松本清張邸」――整理された資料に囲まれ執筆に没頭した書斎
清張が『昭和史発掘』などを執筆した家。【東京・杉並・高井戸のこの邸宅を近くから眺めたことがあります。福岡・北九州・小倉の松本清張記念館の、清張が亡くなった時のまま復元された書斎、書庫を見学したことがあります】
●武者小路実篤の「仙川の家」――和の中にモダニズムの要素を取り入れた住まい
実篤が亡くなるまでの20年間を暮らした家。【見学したことがあります】
●吉川英治の「草思堂」――戦前から戦後を過ごした青梅の養蚕農家
英治が『新・平家物語』を執筆した家。【見学したことがあります】
●門井慶喜の「門井慶喜事務所」――近代建築を再現した書斎・書庫のある事務所
門井が長時間執筆しても快適に過ごせるよう自ら作り上げた、書斎と書庫からなる仕事用別宅。【私も、このような書斎・書庫が欲しいなあ】
