榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

絶滅した不可思議な生物69種が、巧みな画と文で甦る・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1216)】

【amazon 『絶滅生物図誌』 カスタマーレビュー 2018年8月24日】 情熱的読書人間のないしょ話(1216)

キバナコスモスが橙色の花を咲かせています。ハナトラノオ(カクトラノオ)が薄紫色の花を付けています。ザクロの実がますます色づいてきました。因みに、本日の歩数は10,827でした。

閑話休題、『絶滅生物図誌』(チョーヒカル画・文、森乃おと文、雷鳥社)は、生物好きには堪らない一冊です。チョーヒカルの絶滅生物の画と森乃おとの解説文が絶妙なハーモニーを奏でているからです。

「私はカメではありません」のヘノドゥス、「ヒヅメをもったクジラの祖先」パキケトゥス、「聖なる湖の黄金の魚」チチカカオレスティア、「可愛いわが子は胃袋の中で」のイブクロコモリガエル、「開翅70cmの大トンボ」メガネウラ、「ドラゴンは実在した」のコエルロサウラヴィス、「4枚の翼をもつ羽毛恐竜」ミクロラプトル・グイ、「狩りつくされた史上最大の鳥」ジャイアントモア、「まるで夢のような青い蝶」セーシェルアゲハ、「猫に発見され猫に滅ぼされた小鳥」スティーブンイワサザイ、「50億羽から0羽になったハト」リョコウバト、「3mもある古代ムカデ」アースロプレウラ、「ウマの顔してナックルウォーク」のカリコテリウム、「顔面シャベルのへんてこゾウ」プラティベロドン、「家ほど大きなナマケモノ」メガテリウム、「巨大すぎるコアラの先祖」ディプロトドン、「ゴリラのようなキツネザル」メガラダピス、「嫌われ者になった奇妙な『オオカミ』」フクロオオカミ(有袋類)など、何とも不可思議な69種が収載されています。

「不思議な国のノロマな鳥」ドードーは、このように説明されています。「ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』にも登場するドードー。意外なことにハトの仲間で、インド洋に浮かぶモーリシャス島に棲んでいました。・・・ドードーは珍しがられてヨーロッパにも渡りました。神聖ローマ帝国皇帝のルドルフ2世の動物コレクションにも加えられ、宮廷画家ルーラント・サーフェリはドードーの姿を描き残しました。イギリスのオックスフォード大学の博物館には、その絵と標本があります。同大学の数学教師、ルイス・キャロルのお気に入りだったそうです」。

「ダーウィンを悩ませた不思議な生き物」マクラウケニア。「『今まで発見されたなかで、もっとも奇妙な動物』――。ビーグル号に乗って南アメリカを訪れたチャールズ・ダーウィンが化石を発見し、大いに頭を悩ませたのが、このマクラウケニアです。現存する哺乳類のどの種にも分類できないためで、かの『進化論』を生みだすきっかけとなりました。約700万年前~2万年前にかけて、南アメリカに生息した草食の哺乳類です。身体はラクダのようで、首はキリンのように長く、自由に動かせる長い鼻をもっていました」。

「馬車をひいた半身シマウマ」クアッガは、「頭部と首に縞模様があり、背中とお尻は赤茶一色なのが特徴。まるで『シマウマになる途中』といった姿でした。・・・1861年、最後の野生の個体が射殺され、1883年、アムステルダムの動物園で飼われていた最後のメスが死にました」。とろろが、「南アフリカでは、サバンナシマウマの交配により、クアッガを再生するプロジェクトが進行中。世代を重ねるたびにクアッガの特徴が強く現れるようになり、現在6頭。彼らは『ラウ・クアッガ』と命名され、50頭になったら、群れを一か所に集めて育てる予定です」。