榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

人類進化の定説が書き換えられるかもしれない世紀の大発見・・・【情熱的読書人間のないしょ話(186)】

【amazon 「NATIONAL GEOGRAPHIC日本版2015年10月号」 カスタマーレビュー 2015年10月2日】 情熱的読書人間のないしょ話(186)

私たちの散策コースの林の奥に20m×17mぐらいの小さな池があります。コイたちがひっそりと飼われていて、その静寂さに癒やされてきたのですが、近々、土地が均されて結婚式場になってしまうそうです。女房が、だんだん緑が奪われていくと嘆いています。よく訪れる流山おおたかの森SC内の紀伊國屋書店の前に置かれている熱帯魚の水槽にも癒やされています。

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閑話休題、「NATIONAL GEOGRAPHIC日本版2015年10月号」(日経ナショナル ジオグラフィック社)に掲載されている「眠りから覚めた謎の人類」(ジェームズ・シュリーブ文、ロバート・クラーク写真)には、ワクワクしてしまいました。

2013年9月13日、2人のアマチュア洞窟探検家が、南アフリカの洞窟の奥で大量の人骨を発見したのですが、それが人類進化の定説を書き換えることになるかもしれないというのです。

このホモ・ナレディと名づけられた人類が発見された堆積層はさまざまな物質が混在し、年代測定が難しいのですが、世紀の大発見であることに間違いはありません。

ホモ・ナレディの全身骨格は、新旧の要素を併せ持っています。「肩、腰、胴体には初期人類の特徴が、下半身にはより現代的な進化が見られる。頭骨と歯は新旧の特徴が入り交じっている」。

もし、ホモ・ナレディの年代が非常に古いということになれば、ルーシーの愛称で知られるアウストラロピテクス・アファレンシスが現代人の直系の祖先だという通説が揺らぐことになります。

もし、ホモ・ナレディが250万~200万年前にいたということになれば、猿人からヒトへ移り変わる途中の初期のホモ属ということになります。

もし、ホモ・ナレディの出現が過去100万年以内ということになれば、現生人類の祖先がいたアフリカに、同時に脳の小さなホモ属がいたことになります。

今後のさらなる解明が待たれますが、人類進化に関心がある者にとって、この記事は見逃すことはできません。