俳句に彩られた高齢者の恋の行方・・・【情熱的読書人間のないしょ話(324)】
【amazon 『黄昏流星群(50)』 カスタマーレビュー 2016年3月20日】
情熱的読書人間のないしょ話(324)
熊本の八代名産のバンペイユを購入しました。直径が25cmもあり、ポンカンやデコポン(シラヌイの登録商標)に比べると段違いの大きさです。果汁が多過ぎず、甘過ぎないところが気に入っています。
閑話休題、コミックス『黄昏流星群(50)――君こそ星(スター)だ』(弘兼憲史著、小学館)に収められている「星光耿耿」は、高齢者の恋愛のあり方を考えさせる作品です。
前年に夫を亡くした75歳の水原桜子は、初詣でで訪れた神社で、80歳を超えている倉持達彦と出会い、彼が主催する句会に参加するようになります。同時に、二人はデイトを重ねます。当然のことながら、句会の弟子たちや近所の人間から非難の目が注がれます。
「倉持さんと過ごした3か月・・・。たった3か月の恋だったけど、私の75年の人生の中で間違いなく一番輝いていた」。
物語の進行に沿って、折々詠まれる俳句がいい雰囲気を醸し出しています。