光彩が満ち溢れる手賀沼の写真集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(365)】
【amazon 『手賀沼光彩』 カスタマーレビュー 2016年4月26日】
情熱的読書人間のないしょ話(365)
散策中に、巣作りに励むツバメを見かけました。ハス田でダイサギとコサギが餌を漁っています。ドイツスズランが群生し、かわいらしい白い花を俯き加減に咲かせています。紫色の花のシランも群生しています。ナニワイバラの大きく白い花が目を引きます。白色のライラック(リラ)が芳香を漂わせています。因みに、本日の歩数は14,892でした。
閑話休題、『手賀沼光彩――高橋良子写真集』(高橋良子著、日本写真企画)は、高橋良子が18年間に亘り撮り続けた千葉・手賀沼の写真集です。いずれの作品もそれぞれの季節の朝、昼、夕の光彩が満ち溢れています。私も時折、手賀沼を訪れますが、私の知っている手賀沼とは全く異なる光の世界が繰り広げられています。
「光華」、「金色の輝き」、「落日の光芒」などの絢爛たる光は、息を呑む華やかさです。
「幻想」、「静寂を染める」、「輝く道」などの幻想的な光景が、私たちを夢幻の境に誘います。
「田園落日」、「漁を終えて」、「沼暮れる」などを眺めていると、雑事を忘れ、物思いに耽りたくなります。
「太公望」、「夕凪の語らい」などには、何とも言えない詩情が漂っています。
これほど光が主役を務める写真集は滅多にないでしょう。