世界には、こんな奇妙奇天烈な生物がいるのだ・・・【情熱的読書人間のないしょ話(541)】
【amazon 『奇界生物図鑑』 カスタマーレビュー 2016年9月26日】
情熱的読書人間のないしょ話(541)
ガラス戸を開けると、庭からキンモクセイの甘い香りが漂ってきます。蕾の付き具合から判断して、これから先、大いに楽しめそうです。キンモクセイを撮影していたら、クロアゲハがやって来ました。
閑話休題、『奇界生物図鑑』(澤井聖一企画・構成、エクスナレッジ)は、最初のページから最後のページまで、奇妙奇天烈な生物のオン・パレードです。
その小ささ――ミクロヒメカメレオンは3cmに満たないカメレオンです。サルの仲間のピグミーマーモセットは、尾は20cmありますが、それ以外の体の部分は15cmしかありません。
その大きさ――ジャイアント・ウェタはキリギリスの仲間ですが、ハツカネズミ3匹分に相当する70gの重さがあり、翅を広げると20cmと巨大です。
その色――ハエトリグモの仲間には、信じられないほど極彩色のものがいます。モモブトオオルリハムシは虹色に輝いています。マーブルリードフロッグの体色は、キャンヴァスに絵の具を塗りたくったようです。キンイロコガネは光沢があるため、金色に輝いています。インドヒオドシコウモリの体は鮮やかな橙色と黒色に彩られています。
マダラジンガサハムシの仲間は、背中が透明な甲羅のようなもので覆われています。
その形――ヒメテングハギの前頭部には角のような長い突起があります。キリギリスの仲間のキイロツノギスも頭に角のような突起を生やしています。ホウカンチョウの仲間のツノシャクケイは、頭頂の赤いキノコのような骨質の突起が目を引きます。ジャクソンカメレオンは3本の立派な角を持っています。
キリギリスの仲間のトゲアクマツユムシは、体中が刺だらけです。カミソリウオの仲間のニシキフウライウオは、全身が刺に覆われているので、どこが頭か分からないほどです。
生物の世界は奥が深いことを再認識しました。