榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

自然観察のテーマを見つける上で、多くのヒントを得ることができる一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1610)】

【amazon 『自然観察のポイント』 カスタマーレビュー 2019年9月14日』 情熱的読書人間のないしょ話(1610)

サトキマダラヒカゲが吸蜜しています。アフリカハマユウ(インドハマユウ)が桃色の花を咲かせています。あちこちで、エノコログサの穂が風に揺れています。昨日の中秋の名月は雲が厚くて見られなかったが、今宵の満月はばっちりカメラに収めることができました(今年は、中秋の名月と満月が重なりませんでした)。因みに、本日の歩数は10,339でした。

閑話休題、私のように自然観察を趣味としている人間にとって、『自然観察のポイント――生態系と生物多様性を五感でとらえる』(桜谷保之著、文一総合出版)は、見逃せない一冊です。

著者の知識が豊かで、発想が柔軟、さらに、目の付け所が独創的なので、読者の年齢を問わず子供から大人まで、自然観察のテーマを見つける上で、多くのヒントを得ることができるでしょう。

例えば、葉に残された情報に注目すると、いろいろなことが分かります。「かじられたり、穴があいた葉は、イモムシや毛虫のしわざの可能性があります。昆虫の種類によっては特有の食べ方をするので、葉に残された食べあと(食痕)で、どんな虫に食べられたかわかる場合もあります。食べられるだけでなく、巣や虫こぶ、トンネルなどがつくられることもありあす」。

昆虫の季節的変異の大きさには驚かされます。「昆虫では1年に2回以上成虫が発生する種があり、季節により大きさや翅の色、模様が異なる種も少なくありません。これを季節型と言います」。

葉痕の面白さに気づかされました。「冬に葉を落している樹木では、葉が落ちた痕(葉痕)が独特の形をしています。特に維管束の痕の配列と葉痕の形が動物の顔に見えたり、同じ種の樹木でもいろいろな表情を見せてくれます」。

サトキマダラヒカゲが吸蜜しています。アフリカハマユウ(インドハマユウ)が桃色の花を咲かせています。エノコログサの穂が風に揺れています。昨日の中秋の名月は雲が厚くて見られなかったが、今宵の満月はばっちりカメラに収めることができました(今年は、中秋の名月と満月が重なりませんでした)。因みに、本日の歩数は10,339でした。

閑話休題、私のように自然観察を趣味としている人間にとって、『自然観察のポイント――生態系と生物多様性を五感でとらえる』(桜谷保之著、文一総合出版)は、見逃せない一冊です。

著者の知識が豊かで、発想が柔軟、さらに、目の付け所が独創的なので、読者の年齢を問わず子供から大人まで、自然観察のテーマを見つける上で、多くのヒントを得ることができるでしょう。

例えば、葉に残された情報に注目すると、いろいろなことが分かります。「かじられたり、穴があいた葉は、イモムシや毛虫のしわざの可能性があります。昆虫の種類によっては特有の食べ方をするので、葉に残された食べあと(食痕)で、どんな虫に食べられたかわかる場合もあります。食べられるだけでなく、巣や虫こぶ、トンネルなどがつくられることもありあす」。

昆虫の季節的変異の大きさには驚かされます。「昆虫では1年に2回以上成虫が発生する種があり、季節により大きさや翅の色、模様が異なる種も少なくありません。これを季節型と言います」。

葉痕の面白さに気づかされました。「冬に葉を落している樹木では、葉が落ちた痕(葉痕)が独特の形をしています。特に維管束の痕の配列と葉痕の形が動物の顔に見えたり、同じ種の樹木でもいろいろな表情を見せてくれます」。