榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

間取りのイラストを見ているだけでワクワクしてくる一冊・・・【山椒読書論(723)】

【読書クラブ 本好きですか? 2022年7月26日号】 山椒読書論(723)

好きな間取りが絶対見つかる図鑑――暮らしを楽しむ!』(園内せな・madree著、エクスナレッジ)は、詳細な説明付きの間取りのイラストを見ているだけでワクワクしてくる。

「あなたはどんな家で暮らしたい?――家事ラク。在宅ワーク。緑と暮らす。小さい家でも大丈夫? 収納が欲しい! 子育て。自分だけの趣味部屋が・・・。予算がないっ!――その夢・・・間取りで全部叶います!」。

例えば、●アウトドア好きにうれしい、くつろぐロースタイルリビングの家=「リビングと一体のデッキでアウトドアライフを満喫――外ごはんを気軽に楽しむためには、家の中と外を行き来しやすい動線がポイント。リビングとデッキを直結させ、さらにキッチンも近いのが理想的です」――といった具合だ。

●住宅地でも自然が身近に。キッチンガーデンのある家=「キッチンガーデンで育てた野菜をそのまま食卓へ――中庭には土のあるコーナーもつくって、ガーデニングや野菜づくりを楽しみたいと計画。菜園をキッチンに近づけることで、水やりや収穫が気軽にできます」。

●明るい庭に面した眺めのいいキッチン=「料理も後片づけも心地いい空間で――キッチンで家事をしている時間は意外と長いもの。自然な日差しが入り、庭のグリーンを見渡せるキッチンなら、その時間をもっと気持ちよく過ごせます」。

●室内と戸外をゆるやかに土間でつなぐ、古民家のような家=「快適に過ごせる土間は窓と庇の設計がポイント――夏の土間は強い日差しが庇に遮られ、土間の床ならではのひんやりした空間に。反対に冬の土間には日差しがたっぷり降り注ぎ。土間に蓄えられた熱がゆっくりと放出されます。日本の季節の変化を生かすことで、いつも快適に過ごせる土間が完成しました」。

●デッキも土間もフル活用! 外空間を目いっぱい生かした家=「泥汚れのつきにくいウッドデッキでおうちキャンプを――土の庭よりも道具が汚れにくく、使い勝手がいいと人気のウッドデッキ」。

●どこからでも坪庭が見える翠を感じる家=「玄関・和室・書斎から見える坪庭――書斎からも坪庭が見えて、仕事や読書の気分転換に最適」。

●お風呂からも緑が見えて、おうちで温泉気分!=「緑が見えればお風呂時間がもっと贅沢に――浴室の外に坪庭をつくり、バスタブに沿って窓を設置。おうちにいながら露天風呂気分を味わえます」。