オイディプスの悲運が切々と胸に迫ってきます・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2857)】
【読書クラブ 本好きですか? 2023年2月11日号】
情熱的読書人間のないしょ話(2857)
アオジの雄(写真1)、シジュウカラ(写真2)、スズメ(写真3)、ヒヨドリ(写真4)、ダイサギ(写真5)をカメラに収めました。クリスマスローズ(写真7、8)が咲いています。因みに、本日の歩数は11,853でした。
閑話休題、『オイディプス王』(ソポクレス著、河合祥一郎訳、光文社古典新訳文庫)の主人公オイディプスは、これ以上はあり得ないと思われるほど過酷な運命に翻弄されます。
古代ギリシャのコリントス国の王子オイディプスは、訪れたテーバイ国の危機を救った功績により、亡くなったばかりのライオス王の跡を継ぐテーバイの王として迎えられます。
オイディプスはライオスの妃イオカステを自らの妃とし、4人の子を儲けます。
テーバイ国は繁栄したが、やがて疫病と飢饉により国中に嘆きの声が満ちるようになります。
国を救うにはどうすればよいか、太陽神アポロンの神託を尋ねたところ、神はライオス王を殺した犯人を罰せよと命じたのです。
物語が進むにつれて、何ということでしょう、オイディプスはそれとは知らずに実の父(ライオス)を殺し、実の母(イオカステ)を妻としていたことが明らかになります。併せて、自らの出生の秘密も露わになります。
このことを知ったオイディプスが取った行動は・・・。
ギリシャ悲劇を代表する最高傑作とされるだけに、オイディプスの悲運が切々と胸に迫ってきます。