カブトムシのメスは生涯に1度しか交尾をしないことを、君は知っているか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3096)】
フサフジウツギ(ブッドレア。写真1)、アフリカハマユウ(インドハマユウ。写真2)、シュウメイギク(写真3)、センニチコウ(写真4~6)、デュランタ(写真7)、ショウキズイセン(ショウキラン、リコリス・トラワビ。写真8)、イヌサフラン(写真9)が咲いています。ブドウ(写真10)、カボチャ(写真11)が実を付けています。
閑話休題、『カブトムシの謎をとく』(小島渉著、ちくまプリマー新書)のおかげで、カブトムシに関する知識を追加・更新することができました。
●日本のように、街の中の公園に普通に大型のカブトムシが生息しているのは世界的に珍しい。
●カブトムシが好む最も一般的な環境は、里山とよばれる、田畑と雑木林がモザイク状に入り混じった環境である。なお、都会の緑地にもたくさん生息している。
●カブトムシは昼間、樹液が出る木の根元の土の中に隠れているのではなく、木の梢の茂みや草むらの中で寝ている。
●カブトムシは夜間だけでなく、昼間も餌場に留まる。餌の種類によってカブトムシの活動時間が変わる(埼玉県の小学生・柴田亮の大発見!!)。
●樹液場でカブトムシとオオスズメバチが出会うと、常にオオスズメバチがカブトムシを追い払ってしまう。
●カブトムシのメスは、生涯に1度しか交尾をしない。
●カブトムシの幼虫の餌は、分解の進んだ落ち葉や朽木である。
●幼虫の餌の質が成虫の体の大きさを決める。
●カブトムシの成虫は、野外ではほとんどの個体が1~2週間程度で死んでしまう。そのおもな原因は、飢えと捕食である。因みに、うまく飼育すると3カ月くらい生きる。
●カブトムシを食べるのは、カラス、フクロウ、ノネコ、タヌキ、ハクビシン、アライグマなどである。これらの捕食者がカブトムシを食べるのは、カブトムシの腹部にため込まれた脂肪が目的である。