本書のおかげで、読みたい小説が3冊見つかりました・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3220)】
【僕らは本好き読書隊 2024年2月9日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3220)
マガモの雄と雌が向き合い、互いにお辞儀をするように頭を上下させる求愛行動を目撃しました(写真1~7、頭部が緑色のが雄)。ツグミ(写真8)、ムクドリ(写真9)、ハクセキレイ(写真10)、ヒバリ(写真11)をカメラに収めました。クリスマスローズ(写真12、13)、クレマチス・アンスンエンシスが咲いています。我が家の餌台「空中楽園」では、メジロがミカンとキウイフルーツを食べています(写真15~17)。因みに、本日の歩数は12,365でした。
閑話休題、私は高校生ではなく後期高齢者だが、『高校生のための小説案内』(梅田卓夫・清水良典・服部左右一・松川由博編、筑摩書房)のおかげで、読みたい小説が3冊見つかりました。
●『野ぶどうを摘む』(中沢けい著)
こう紹介されています。「若く弾む身体(からだ)の中で樹木のようにざわめいているものがある。それは愛と呼ぶものの萌芽か、あるいは男と女を衝き動かす性の欲望なのか。はっきりと名づけられぬまま、名づけぬまま、大人への入り口にさしかかった若い二人がお互いを呼び合い、求め合う」。
この後に、6ページに亘って作品の一部が収載されています。
●『なんて素敵にジャパネスク』(氷室冴子著)
「時のたつのも忘れるほど楽しい会話がある。そこに言葉が介在していることさえ忘れてしまうほど。しかし、その生き生きとした時間は、たしかに言葉が作っているのだ」。
●『忘れられた日本人』所収の『土佐源氏』(宮本常一著)
「『かわいがったおなごのことぐらいおぼえているといいなさるか?・・・遠い昔のことじゃのう』と言いながら、盲目の老人は語り始めた。ここは高知県檮原村。橋の下に小屋掛けしただけの粗末な住まいである。筆者の訪問が老人を回想の世界へと導いてゆく」。