オデュッセウスの妻は、なぜ、20年ぶりに帰国したオデュッセウスを夫と認めなかったのか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3411)】
【月に3冊以上は本を読む読書好きが集う会 2024年8月15日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3411)
カワウ(写真1、2)、キマダラカメムシの幼虫(写真3)、ホシハラビロヘリカメムシ(写真4)、ヤマトシジミ(写真5、6)をカメラに収めました。
閑話休題、『ギリシア悲劇余話』(丹下和彦著、未知谷)のおかげで、ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』に対する理解を深めることができました。
『オデュッセイア』は、トロイアを出てイタケのわが家に帰り着くまでの10年間のオデュッセウスの冒険に満ちた放浪生活を描いたものです。
「人は皆、男の子であれ女の子であれ、その成長の途上で夢を持ちます、壮大で美しい夢を。男の子であればその夢を追って、その夢を果たそうと、海の彼方へ出掛けていきます。女の子は待つのです、夢を果たすために。海の彼方からやって来る人を、待つのです」。
「アルキノオス王は快速船を仕立ててオデュッセウスを故郷のイタケ島まで送り届けます。・・・架空の島で一服し心身ともにリフレッシュしたオデュッセウスは、20年ぶりのわが家で新しい生活の準備に取り掛かります」。
ところがどっこい、20年ぶりに対面した妻ペネロペイアはオデュッセウスを夫と認めようとしません。ペネロペイアは、なぜ、オデュッセウスにしつこく夫であるとの証明を求めたのでしょうか。
『オデュッセイア』を再読したくなってしまいました。