魔女の史実について、私が思い違いをしていたことを思い知らされました・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3441)】
【読書の森 2024年9月24日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3441)
トウネン(写真1~5)、ウバタマムシ(写真6~8)、吸水するアゲハ(写真9、10)をカメラに収めました。モミジアオイ(写真11)が咲いています。シュウメイギク(写真12、13)が咲き始めました。因みに、本日の歩数は11,966でした。
閑話休題、『魔女狩りのヨーロッパ史』(池上俊一著、岩波新書)によって、魔女の史実について、いくつか私が思い違いをしていたことを思い知らされました。
第1は、魔女と告発され裁判にかけられた者が全員、火炙りなどで死を迎えたわけではなく、禁錮、追放、鞭打ち、焼印、ガレー船漕役刑、罰金などで済む場合も、さらには無罪放免となった例もあったこと。
第2は、魔女と告発されたのは女性だけでなく、女性に比べれば遥かに少数だが男性という事例もあったこと。
第3は、魔女と告発されたのが下層階級の女性だけでなく、時代が下るにつれ、上流階級の女性・男性にも拡大していったこと。
魔女裁判の全身検査と拷問を記した一節には、戦慄を覚えました。淫乱な魔女たちは、悪魔がくれた媚薬を身体のどこか、体毛の間や尻や陰部に肌身離さず持っている可能性があるとして、全裸にされ、毛剃までされ、徹底的な調査が行われました。しかし、それ以上に重要なのは、悪魔が魔女の身体に契約の印として残した「悪魔の印」です。魔女が悪魔と行った性行為の際に付けられた、突いても痛くない無痛点を探すために、体毛を剃り上げてから、担当外科医または刑吏が胸、腿、脚・足に針やメスを、深々と時には骨に届くほど突き立てていったというのです。